2015
10.27

夫の認知症発症!「在宅介護」の悲劇と苦悩



結論から先に書きます。

私は妻や子供たちに、
「いずれ俺が「認知症」になったら、
迷わず介護施設に入れてくれ!」

何度も言い渡しています。

これは頼りない存在ながらも
「一家の長としての最初で最後の命令だ!」
とも言い張っています。

「口は災いの元」と言いますが、
10~20年後の自分の存在が
妻や子供夫婦にとっての
「災いの元(発信源)になることだけは避けたい!」
という、恐怖にも似た想いが強くあるからです。

本日のブログのタイトルは、
「在宅介護の悲劇と苦悩」です。

その核心となるブログテーマは、
「施設介護サービスを前向きに取り入れよう!」
という提言です。

「提言」なんというと、
個々の家庭で事情や考え方が異なりますので
「要らぬお世話だ!」とお叱りを受けるかもしれません。

だから、
「ブタローの独り言」としてお読みくださいませ。

これからの文章はあくまで、
私と私の奥さんが、我が子の「親」として、
自分たちの「老い」のお世話をできるだけ
『子供たち夫婦』にはかけたくないという
切なる願いから取り決めたことです。

「お前と俺、どちらが先に発症するかは分からないけれど、
どちらかの「認知症」の介護は、「在宅介護」にこだわらないで、
積極的に「施設介護サービス」を利用しよう!」


そんな取り決めを二人でしました。

出来るだけ我が家で「死」を迎えたいという気はありますが、
それまで元気でぽっくり死ねれば問題はありませんが、

死ぬまでの数年間を、奥さんや子供夫婦の
自由時間を犠牲にしてまで「在宅介護」に
こだわりたくはありません。

それは、私の妻も同意してくれました。

私は「認知症」になったら、
迷わず専門の介護施設に入所させてもらいます。

それが、私の奥さんや子供夫婦のためなのです。
それは、苦労をかけ通した奥さんや子供たちへの
せめてもの私の罪滅ぼしだと思っているからです。

【お願い】

これから掲載するサイト記事の文中の「親」とは、
数十年後の老いさらばえて認知症になった
自分自身であると思って読んで下さい。

あなた自身が、子供たち夫婦による
介護のお世話を受けた場合の話だという前提で読んで下さい。

私はゾッとしました!

「こんなのイヤだ!」と思いました。
1人の大人として頑張っている我が子とその奥さんに、
こんな在宅介護の苦労をかけてしまうぐらいなら、

どこかの山奥で、ひっそりと
死んだ方がマシだとも思いました。

しかし、私たちはもう、
介護のお世話をしてもらう立場なのです。
そんな前提でこれからの記事をお読み下さい。



家族介護に疲れ果てて崩壊する家庭の悲劇!
http://lifeseco.com

要介護者を自宅で介護するには、
家族に相当な負担がかかります。

自分の老親を看取るのは「子どもの責任」として
殊勝な心掛けで臨んでも愛憎紙一重の戦場となります。

家族介護は、高齢者虐待防止法が施行されるほどに、
社会問題となり、肉体的にも精神的にも家族を打ちのめします。

おむつの交換や食事の世話、
介護を受ける老親から感謝されている内はまだしも、

要介護者が認知症となって家族に暴言、暴力まで出てくると、
苦痛になり、世話を放棄することも出てきます。

家族内で済むならまだ我慢できる範疇かもしれません。

隣近所を徘徊し、盗った盗られたと警察沙汰を繰り返し
地域社会とのトラブルを生じて周辺の方々に迷惑が出てくると、
家庭での介護はより難しくなってきます。

介護疲れが高じてくると、
要介護者へ虐待という形に陥ることも出てきます。

民生委員やホームへルパーが家庭訪問をしたからといって、
24時間の家族介護を肩代わりできるものではありません。

「在宅療養支援診療所」制度は、
要介護者を隔離しないで家族に看取られて
人生を終えるという理想の形ですが、
認知症などの症状が進んでくると無理があります。

人間は区別されることなく、
社会生活を色々な立場の人と営むのが
正常なことであるという「ノーマライゼーション」の
考え方をそのまま老親介護に当てはめることは
無理があるように思います。

長時間の重労働である介護は、
介護する家族にとっては苦痛そのもの。

認知症の症状はどんどん進み、
日を追って対応が難しくなってきます。

介護する家族には、
毎日の生活や楽しい人生を過ごす権利があります。

何年も介護状態が続くと、
自分の人生を犠牲にするほどの介護とは何かを
考えさせられます。

自分が介護される側であっても
自分のために家族の人生を犠牲にするような
介護は望みません。

食事などの世話や昼夜を問わない
おむつの交換や徘徊は、介護するものにとっては
肉体的にしんどいですが、それにも増して
精神的な苦痛が耐えられないものとなります。

要介護者が介護者に悪口雑言を浴びせ、
介護者が要介護者に対して
虐待して事件や社会問題となることもあります。

町中を徘徊して要介護者が
事故の加害者になるケースだって有り得ます。

この場合の賠償責任は要介護者を
適切に保護観察していなかった家族に
及ぶ可能性があります。

そうなれば、

他人に迷惑が及ばないように
部屋に鍵をかけて要介護者を監禁することまで
してしまいかねません。

虐待する背景には、
主に介護疲れがあると言われています。

昼間に眠っていて夜になると
起き出して家族の就寝を妨げ、
家族が病気になってしまうことは稀ではありません。

介護は、ありふれた現象となりつつありますが、
内実はいずれの家庭も生半可なものではありません。

その実体は、
「地獄の家族介護」と呼ばれているほどです。

食事を食べたばかりなのに、食事を食べさせてくれない。
我が家なのに、もう家に帰りたいと
毎日毎日繰り返して言われると、
家族の人間関係はずたずたに壊れてしまいます。

この点、施設での介護は、毎週、ケースカンファレンス
(一人ひとりの入居者ごとの対応会議)が開かれ、

医師、看護師、ソーシャルワーカー(生活相談員)が
気付いたことを話し合い、個々の入居者の介護のあり方を
共有して、それぞれの要介護者に応じた
適切な対応を決めています。

また、施設では職員のローテーションを設けて、
一人に介護の悩みを押し付けることが
ないようにしています。

家庭で介護する時のポイントは、
痴呆を健常者の視点で介護する毎日ではなく、

痴呆を病的なものとして受け入れ、
合理的に対応することが必要です。

要介護者が、自立した生活を出来なくなった時が
家族介護の限界の時と思います。


介護する者の生活を守るためには、
家族介護にこだわり過ぎずに、

既存の施設サービスの力を借りて利用して、
パートナーや子供夫婦にはできるだけ、
自分の介護の負担をかけないですむ手配を
今のうちから話し合い、取り決めておくのが理想です。



旦那さんの老いのステージが、「軽度認知障害(MCI)」から
「認知症」へと進んでしまった場合に、

奥さんが頑張って「私が面倒を見てあげる!」と
決意を固めるのはとても素晴らしいことですが、

それが数カ月~数年に及べば、
きっと介護疲れに苦しみます。

そんなあなたの頑張りを傍で見守る子供夫婦も
手助けしない訳にはいかなくなります。

その結果、子供夫婦の関係が険悪となって
介護離婚という最悪のケースに発展するケースも増えています。

旦那さんの「認知症」が手に負えないレベルになったら、
専門施設のサービスを受けることを検討するのが、
一番の良い選択だと思うのですが、如何でしょうか?

親である私たちが、「施設に入所するから大丈夫」と
言ってあげなければ、子供たちからは
なかなか言いだせないものです。

無理に「在宅介護」にこだわる必要はありません。
どこでだって、夫婦は一緒にいられます。

自分たち夫婦が、介護のお世話をする立場から
お世話される立場になってきた訳ですから、

そのあたりのことも、配慮できれば良いなあと
「親」としては思っています。

夫の認知症発症は、奥さんの問題だけではないことを
改めて思い返して頂ければ嬉しいです。



介護サービスを利用できるようになると、
訪問介護や看護を受けられます。

デイケアサービスによって、
本人はリハビリをしたり他人と交流したりできますし、
介護をする人には自分の時間ができます。

ショート・ステイといって、
1~2日施設に入所することもできます。

介護ベッドなど介護用具を借りることもできます。

どのようなサービスをどう利用したらいいか、
介護保険でどこまでできるのか、
自己負担はどれだけになるのか、
なかなかわかりにくいものです。

プロのケア・マネージャーがついて
ケア・プランを立ててくれますから安心です。

自宅での介護が負担になりすぎる前に、
ケア・マネージャーに相談するといいでしょう。

少子高齢化が急速に進み、国の介護福祉政策は
決して十分とは言えません。

老人ホームは入居待ちの長い列ができていますし、
「介護難民」という行き場のない高齢者も増えています。

だからといって、
家族が介護の犠牲になることはありません。

道は必ず開けます。
どうぞ独りで悩まないで下さい。





ローズコーンさん
コメント有難うございました。



>一番健全な方法としては、介護施設に入れてもらう事。
>しかし、これから先老人がますます増えて
>そんな状態の人が増えて、施設が足らなくなったり、
>人手がなくなったりすることはないのでしょうかね。


そうです。そのことです。
実際には、かなり深刻な事態になってきています。

平成26年6月「介護保険法改正案」が成立され、
今年4月から順次施行されるようになった
「医療介護総合確保推進法」。

10年後の2025年には、
3人に1人が65歳以上、
5人に1人が75歳以上になる
「大介護時代」を乗り切るために、

今回の介護保険法改正は
高齢者にはかなり厳しいものになったようです。

要するに財政難から
「無い袖は振れない」ということでしょう。

だからまず、認知症にならない方の
人間になる努力をすることが先決です。

出来るだけ人と交流を持ち、
大好きな趣味の世界を堪能し、
規則正しい食生活と運動を心がける。

そのためには、
日頃からの情報収集も大切です。

そんな意味で私は、できるだけ
いろんな記事を掲載してゆきたいと思っています。

しかし、文中にも書きましたが、
夫がボケようとボケまいと
二人が一緒に過ごす時間が楽しいと
心から思える関係が一番大切です。

そのためには、普段からの「雑談力」が
モノをいうのだと思います。

私は今月、夫婦の関係改善の記事を中心に
書き進めてきていますが、

夫婦の関係改善が、しいては子供たちの
安心感になってゆきます。

これから迎える「老いの峠」は、
かなり急な坂道になりますが、

二人で笑って雑談しながらゆけば
きっと楽しく通り抜けられると信じています。

モノは取りよう、モノは言いようです。

今日も夫婦二人、ごきげんちゃんでいましょう。
「たくちゃん」さんちのご夫婦も
楽しくやっているみたいです。


▲ローズコーンさんのブログ
『老いてこそ勉強』
http://plaza.rakuten.co.jp/hamabira/





「たくちゃん」さん。
コメントありがとうございます。

今さっき、ローズコーンさんと
あなたの噂をしていたところでした。

さっそく、あなたのコメントを掲載して
返信文を書かせて頂きますね。



「たくちゃん」さんへ。

私はあなたからすれば、
人生の経験がまだ足りないから
アドバイスなんてとてもできませんが、

あなたのブログを拝見すると
ご主人の入院を機に、
夫婦の会話を大切にしようと
なさっておられる。

それはいつか自分も見習いたいことです。

>今度の夫の病気のことで
>ますます状況は変わりました。
>息子たちともこれを機会に
>ちゃんと話をしなければなりませんね。


私の息子は今年で30歳になりました。
いつまでも子供と思っていましたが、

彼と話をするととても大人で
彼なりにいろんな考えをもっていることに
とても驚かされます。

だから、あなたも息子さんたちに
親というよりは、この困難を共に乗り切る
頼りがいのある仲間として
相談なさったら良いと思いますよ。

きっと、「おや?」と驚くほど
しっかりしたアドバイスをくれると思います。

あなたが天塩にかけて育てた息子さんたちですもの、
存分に頼りになさってくださいませ。

コメント有難うございました。


▲「たくちゃん」さんのブログ
『毎日を有意義に過ごそう』
http://plaza.rakuten.co.jp/takutyan9000/


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コメント
老いて行く先には本当に悲しくつらいことが待ち受けていますね。交通事故や、病気や、熱中症で死ぬことはかえってありがたいと内心思う私です。。それが、痴呆となると、みんなに迷惑かけてしまうこと。長く続く事、これが何よりもつらいことです。

ちょっと言葉は悪いですが、ボケてみんなに迷惑をかけ出したら、「ツン殺してくれんね」と私は何回か冗談交じりに子供たちに言ったことがあります。そんなことは当然できないとしても何かいい方法はないものでしょうかね。

それは、一番健全な方法としては介護施設に入れてもらう事。しかしこれから先老人がますます増えてそんな状態の人が増えて、施設が足らなくなったり、人手がなくなったりすることはないのでしょうかね。

先のことを取り越し苦労するなと言われるけど、今の世は、特にこの問題に置いては、取り越し苦労もしておかないといけませんね。

只々、今を謳歌して人生を楽しんでもいけないと思うこのごろです。
ローズコーンdot 2015.10.27 06:22 | 編集
ブタローちゃん、おはよう♪

私は「ガンより認知症になるのが一番怖い」といつも思っています。
私には2人の息子がいます、それぞれ家庭をもってそれなりに幸せに暮らしているはずです。
はずですと言うのは遠くに離れて住んでいるからなのですが・・・

だから私たち夫婦はやっぱり子供たちはあてにできない、そして迷惑をかけたくない、いつもそんなことを夫婦で話し合ってきました。
但し子供にはそんなことは言っていません。

もし夫婦のどちらかが「認知症」になったら迷わず専門家にお願いしたいと話し合っています。
高齢になった私たち夫婦、どちらかが看るには限界がありますからね。

先日の地域の包括センターの方の講演を聴いて万が一の時には相談できる場所があることにまずはほっとしています。

しかしこれは私が健康で夫が認知症になった場合のこと。
もし夫より先に私が認知症になったら、もう夫はお手上げです。
子供たちが面倒を看る?
私が絶対にそれを望まないわ。
家庭崩壊のもとですからね。

今度の夫の病気のことでますます状況は変わりました。
息子たちともこれを機会にちゃんと話をしなければなりませんね。

ブタローちゃんのブログは他人事ではなく、現実の問題としてしっかり読ませていただいてます。

夫は今日から「抗がん剤治療」が始まります。
真剣に夫と病と闘っていきます。笑顔でね・・・!
たくちゃんdot 2015.10.27 07:22 | 編集
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