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2016
02.17

おおらかな人



私の職場の取引先の管理部長さんは
私より年下で55歳なのに、

いつも穏やかで、
実に柔らかな表情で応対して下さいます。

その人と会っている時間は居心地が良いものだから、
ついつい、その会社で長居をしてしまうほどです。

変な表現ですが、「ではまた!」と
お別れするのが切ないのです。

チビでハゲで見てくれの悪いおっさんですが、
お地蔵さんのような笑顔で包んでくれます。

「自分もこうなりたいなぁ…」と
うっとりとしてしまいます。

ある時、私は彼に
意地悪な質問をしたことがあります。

「あなたはイラっとすることはないの?」

年下で長い付き合いということもあって
いつものタメ口で尋ねてみました。

そしたら、彼はこう答えました。

「そりゃ、イラッとすることはありますよぉ!」
「だけど、その相手なりに一生懸命やってんだから
イライラしても始まらないじゃないですか」

「ボクはねぇ、若いころから、
やれ、グズだ、ノロマだって、
上司や先輩たちから、
さんざん言われてきたんです」


「だから、そんなことを言う側には
回りたくないんですよ」


「言われた方がどんな気持ちになるか
イヤという程、分かりますからねぇ…」

予想外の返事にグッと来てしまいました。

+++++

「でも、なんかしくじった時はあなたでも
凹んだりするでしょう?人間なんだから」


さらに食い下がります。
この男のおおらかさの秘密を知りたい一心からです。

彼は、こう答えました。

「凹む?落ち込むってことですか?」
「なら、凹みません」
「だって、ボクはそんなにスゴくないですから」


「精一杯やって、上手くいかない時は
仕方ないじゃないですか」


「だって、ボク、その程度の人間ですから」
「ただただ、真面目にやるだけです」
「…いつでもね」


ギブ・アップ!
あなたには参りました!

「自分は大したことない人間だけど、
自分は自分として生きてゆくしかない!」


心理学や精神世界を学んだことのない
55歳のチビでハゲなこのおっさんは、

そんな凄みのある腹のくくり方を
いじめと侮辱と逆境の中から
身につけてきたようです。

それは冷たく激しい滝に打たれる
修行僧の荒行に似た
試練の連続だったと思います。

そんな彼と、昨年末に二人で忘年会をしました。
ほろ酔い気分の彼は、三次会のスナックで
ホステス嬢とのチークダンスの時、
お姉ちゃんのお尻を遠慮がちに撫でていました。

私はますます、彼のことが好きになりました。

本日のブログのテーマは「おおらかな人」です。
数行でも参考になるフレーズがあれば
嬉しい限りです。


▲http://tabi-labo.com

いつもおおらかで、周囲から愛される存在になれたら、
毎日がもっと幸せで楽しく過ごせるはずですよね。

では、おおらかな人に共通する特徴って何でしょうか?

1)いつも穏やかな笑顔で、
嫌なことも笑い飛ばす


おおらかな人は、
どんな状況でもいつも笑顔。

穏やかな表情を絶やさず、
何か嫌なことがあっても
そこまで気にしないでしょう。

2)心にゆとりが持てるような
時間の使い方ができる


おおらかな人は、時間配分が上手。
心にゆとりをもって
過ごせるような工夫をしています。

5分から10分程度でも、
ほんの少し余裕を考えて行動するだけで、
焦ったり、八つ当たりしてしまうことを避けられます。

たとえば、車の渋滞など不可抗力に対しては、
「そういうこともあるものだ」と

ありのままを受け止め、
時が来るまで静かに待つことができます。

3)現状に満足し、
感謝の気持ちを持つことができる


おおらかな人は、いま目の前にある
すべてに感謝の気持ちを抱いています。

世の中、いつ何が起こるかわかりません。

災害に見舞われて生活や家族、
友人関係を失う可能性もあります。

だからこそ、日々感謝の気持ちや
今の大切さを認識しています。

毎日健康で、みんなと美味しくご飯を
いただけること自体とても幸せだと
感じられる豊かな心が備わっています。

4)誰にでも優しい

おおらかな人は、厳しい態度や
言動をすることはありません。

感情で訴えかけずに、
冷静に物事を伝えています。

そして、そこには相手に
ちゃんと伝わるようにという思いやりが。

5)物事を大局的に見て、
客観的な判断ができる

細かいことにはこだわらず、
物事の全体を見ることにより、

客観的な判断ができるのが、
おおらかな人の特徴です。

本当に大切なこと、
守らなければならないことは何かを見極め、

全体の流れをつかんだら、あとは
自然の流れに委ねることにより、
本質的に賢明な選択をしていきます。

周囲の人の考えや、関係者の気持ちを汲んで、
皆が納得する結論を出すことができます。

6)感情に左右されず、
事実をありのままに受け止める

おおらかな人は、自分自身の中に
激しい感情を抱くこともなければ、
喜怒哀楽の感情に振り回されることもありません。

常に冷静沈着で、
どのようなことが起ころうとも、
事実をありのままに受け止められる勇気を
持ち合わせています。

どうなるか分からない未来のことを想像して、
必要以上に不安になったり、気分が高揚することもなく、
刻々と過ぎ行く瞬間を楽しもうとするスタイルを貫いています。

7)行動や言動に落ち着きがある

おおらかな人は、歩き方や話し方が
比較的ゆったり。心地よいペースを保っています。

一緒にいる人にとっても、
心の癒しとなるような雰囲気を醸し出し、

互いに沈黙が続いたとしても、
不快感や焦燥感を抱くことはありません。

あいさつや必要な言葉がけは、
場の雰囲気に応じて
きめ細やかにしっかりとできるため、

相手は「かゆいところに手が届く」ような
心遣いを感じることができます。

おおらかな人の周りには、
自然とたくさんの人々が集まり、
常に笑顔があふれています。

おおらかな人の特徴を捉えて、
あなた自身もそうなれるように、

時間の使い方や気持ちの持ちようを
変えてみてはいかがでしょう。

優しい笑顔を保つだけでも、
ずいぶん印象が変わるかもです。


▲http://thekiduki.com

大らかな性格の人とは、
穏やかで温厚、人とのつながりも円満、

些細な事にこだわらず、明るく前向きで、
心にゆとりを持っているように思います。

もし、これらの要素が
欠けているように思えたり、
性格は直せるのだろうか、

そんな疑問を持っているなら、
今日までの考え方や行動を
すこし変えてみませんか?

あなたらしさを大切にしながら、
視野を少し広げることで大らかさを生み出す
そんな方法を7つ考えてみました。

1)酸素は足りていますか?

時々、呼吸は浅くなってはいませんか?
呼吸が浅いと苛立ちやすく、
妙に神経が尖ってきたりします。

呼吸の浅い状態は、なぜか視野も
目の前のものだけに固定されます。

こんな時は、不思議と脳も柔らかさを欠き、
一つの事にこだわったり、
些細な事が気に障ったりします。

大きな呼吸を心がけてみてください。
一番簡単なのは息を吐き切る事。

こうすると、反動で自然に肺の奥深くまで
息を吸いこまざるを得なくなります。

4~5回繰り返しながら、
頭の中にどこまでも青い空や、
宙に浮かぶ青い地球を想像しましょう。

大らかな呼吸から、
大らかな心の準備をしてゆきます。

2)心のゆとりを作る時間のゆとり

大らかさを欠いている時、
心にはゆとりがありません。

心のゆとりがなくなるきっかけの一つに、
時間のゆとりのなさがあります。

自分で自分をせかし、
追い込んでしまっては辛くなるばかり。

それならば、5分のゆとり作りから
始めてみてはどうでしょうか。

例えば、いつもより10分早く起きると、
食べれなかった朝食をひとくちでも食べれ、

走って乗ったバスや電車に、
ゆとりで間に合う。

もしくは、一台早いバス電車に乗れる。

大した事ではないように見えますが、
心に与えるゆとりは大きく、

その安定した余裕は、人と接する時に
大らかさとなって現れます。

3)四角い部屋を丸く掃く

部屋は、たいてい四角ですね。
だから、部屋の掃除の仕方も
四角く掃くのが合理的です。

でも、丸い部屋だったらどうでしょうか?
三角は?六角形は?

いろいろと掃き方も変わるでしょう。
掃除機のかけ方もいろいろでしょう。

ところで、掃除の目的は何でしょうか?
掃除の本来の目的はきれいにする事。

それならば、四角い部屋を丸く掃こうが、
きれいになればよいのではないでしょうか?

掃除だけでなく、いろいろな事柄に、
決まりがあるように見えても、
それは誰かが作った決まりです。

同時に、自分が持っている定義も、
自分自身が作り上げたものではなく、
習慣で身に付いたものにすぎません。

いろいろな人がいれば、
それぞれの習慣も異なります。

そういう方法もあるのかと、
一つの事にとらわれない見方をしてみると、
考え方にゆとりが生まれます。

4)ケ・セラ・セラ

スペイン語由来とされる
「なるようになるさ」という意味の文で、

往年の歌手&女優:ドリス・デイの
有名な英語の歌です。

ジブリの映画でも使われていますね。
さわりの部分で、

ケ・セラ・セラ、
なるようになる、
未来のことなど予測できない、
自然の成り行き次第


と歌います。

過去、現在がこうだから、未来はこうなると予測しても、
実際は未来になってみなければ分かりません。

出来る事があるとすれば、目の前で起こる出来事を、
嬉しくても悲しくても、憤る思いがあっても、

感情に左右されずに「あるがままに受け入れる」と、
おのずと解決策が見えてくるわけです。

この状況はLet it beでしょうか・・・。

上手くいったら「ラッキー」
失敗したら「失敗しちゃった、この次またね」
くらいに、

目標設定も高すぎず、
突き詰めずに、、、

目の前にある事だけが人生の全てでも、
世界の全てでもない、

そんなふうに考えてみると、
気がふっと軽くなるように感じるはずです。

5)客観的に見てみる

大らかな性格の人は、いろいろな事に柔軟ですね。
どんな事にも、主観的ではなく客観的に見て、
反応している事が多いようです。

主観で見ると、
実際の物と主観を通してみた物には、
多かれ少なかれ違いがでます。

それが、他人の言動に対してとなると、
なおさらの事です。

誰かが、あなたの意見に「No」と言っても、
あなたを否定したのではなく、

意見に同意しないだけのことです。
これが、客観的な受け止め方ですね。

このように、客観的な見方に変えると、
状況が変わってきます。

また、客観的に見る時、細かな点は
大分カットされますし、長期的な見方や、

距離を置いた見方も考え方に
ゆとりを持たせてくれます。

例えば、月も近くで見れば
クレーターだらけの星、

でも地球から見たら、
闇夜に優しく私たちを照らす
「きれいなお月さま」となります。

点を見ないで面を見てはどうでしょうか。

6)思いきり笑い飛ばそう

他人の失敗、礼を欠く態度、
生き方を気にしても仕方がありません。

それは、あなたの事でなく、
あなたに影響を及ぼすものでもありません。

無礼で腹立たしく思っても、
相手は礼を知らないのです。頼まれない以外、
教える必要はありません。

また、些細なトラブルや、大きな問題が起きても、

それで自分の足が引っ張られる、
行く道がふさがると受け取らず、
新たなチャンスを与えられた

と思ってはどうでしょうか?
自分をより磨くチャンスの到来です。

人は壁にぶつかり、超える度に、
人としての器が大きくなっていきます。

様々な状況で、大らかでありたい時は、
まず笑いましょう。

笑いは心を開放し、
道を開いてくれる素敵な力を持っています。

7)「ありがとう」と「ハリネズミ」

毎日、当たり前のように顔を合わせている人も、
もしかしたら突然会えなくなるかもしれません。

そんな事はないよという考えが一般的でしょう。
ですが、穏やかな日本でも、
数年前の東日本大震災のような災害が突発します。

今この瞬間を大切に、目の前に居る人の存在に感謝し、
『いてくれてありがとう』という気持ちが生まれると、
カンに障っていた事、我慢ならなかった事が影を潜めます。

それでも、どうしても価値観が違うのであれば、
相手を自分に合わせようと努力する代わりに、

ハリネズミの賢いお付き合い方法を真似して、
精神的・肉体的に一定の距離をあけるようにしてみます。

一定の距離を置けば
お互いの針でつつきあうことなく、
穏やかな関係を保てます。

---------------

いかがでしたか?

ことわざに、「王様の様に振舞えば、王様の様に扱われ、
乞食の様に振舞えば、乞食の様に扱われる」というのがあります。

その様に振舞うことで、それらしくなる故に、
結果としてその様に扱われるわけです。

自分の性格は、自分が作り上げたものではありません。

両親や兄弟など身近な人を見て、
生活の中で習慣として身に付いたものです。

こんな風に変わりたいなという望みがあるならば、
まずはそのように振舞う事から
始めてみてはどうでしょうか。

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コメント
いいですね。今日はゆっくりした気持ちで読ませていただきました。最初の段階で思わず最後の締めで大笑い。
女性から見れば、なにこれ!って、手をパチンとたたきたくなるところですが、そこもおおらかに。^0^

でもいいですね、そんな風な気持ちで、しかも50歳代で?素晴らしいです。私はおおらかではない面がたくさん。
憧れます。も一度、あとで読んでどうすればいいのか、頭に入れ込みたいと思います。
ローズコーンdot 2016.02.17 07:28 | 編集
やはり一回目朝急いで読んだ時より、ぐっと落ち着いてゆっくり読んだ方が心に響きますね。メモを取りながら読みました。中でもやりたいなあと思ったのは一日の中で、宇宙を想像し丸い青い地球果てしない宇宙を思いながら大きな呼吸をすることです。勉強の合間に家事の合間にも、4,5分あればできますね。独楽鼠みたいに回るのもいいけれどやはりゆっくりおおらかに酸素をたくさん吸って、魂にはこんな分を読んで大らかになるように心がけたいと思います。
ありがとうございました。
ローズコーンdot 2016.02.17 18:28 | 編集
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