2016
03.08

歯の健康と長寿の関係



歯が痛くなっても
歯医者さんは事前予約が必要なため
平日の仕事を抜けだしては
なかなか通うことは難しいです。

ズボラな私は、歯が痛くても
その面倒臭さについつい我慢をしてしまいます。

たまに痛みに耐えかねて
1~2回、歯医者さんに通院しても

「その時間帯は予約をお受けできません」
なんて言われると、「そうですかぁ…」と
その後の通院がイヤになってしまいます。

そのおかげで私の歯はボロボロです。
最近、右の奥歯が痛み出し、
温かいコーヒーや汁物を飲もうもんなら
脳天まで激痛が走るようになりました。



「こりゃ、たまらん!」
久しぶりの歯医者さん通いを決意しました。

といっても、予約は明日するのですが、
「ああ、面倒臭いなぁ…」という自分の背中を
本日のブログ記事でぐいっと押しておこうと
思いました。

本日のブログテーマは、「歯の健康」です。
それだけでは、シニア世代の方は
「興味を示さないかも」と勘ぐって、
「歯の健康管理は長寿と関係あり」と
ちょっとあおるフレーズをつけ足しました。

でもマジで、歯のお手入れは真剣にやらないと
まずいことになることも知っておいて下さい。

経験上、歯が痛いとメシが旨くありません。
メシが旨くないと、楽しみが減ります。

歯痛に悩む私の個人的な事情とはいえ、
本日の掲載記事をマジで読んで頂きたいと思います。

「歯の健康こそ、快適なシニア人生の根幹」
断言しても過言ではないと思います。

折角、アクセス頂いたのですから、
是非、最後までお読みくださいませ。


▲http://nbutaro123.blog.fc2.com/

ある機関による調査で、
興味深いデータを見かけました。

「歯が丈夫な人ほど長生きし、
歯が抜け落ちる人ほど寿命も短くなる」

というデータです。

なぜ、歯が寿命に関係あるのでしょうか。

第一には、
食事量の変化です。

まず歯が抜け落ちると、
噛みにくくなるため、小食になる傾向があります。

小食になれば、摂取カロリーや
栄養も減ってしまい、基本的な体力まで衰えるのです。

第二は、
刺激の変化です。

私たちが食事をするとき、
脳は噛む刺激を受けています。

噛む刺激であったり、
味わいであったりなどです。

噛みにくくなれば、
食事を味わう感動も減ります。

噛む回数も少なくなれば、
脳への刺激量も減るため、ボケやすくなります。

第三は、
人間関係の変化です。

歯が抜け落ちると、
外見を気にして歯を隠したがります。

話しにくくなったり、
笑いにくくなったりして

人を避けがちになり、
人間関係に悪い影響を及ぼすのです。

こうした要因が重なることで
人生の楽しみが半減し、果ては

「長生きしたい」という意欲まで小さくなります。
結果として、寿命まで縮んでしまうのです。

歯は、食事の楽しみ、脳の健康、人間関係など、
幅広く人生に影響を与えているのです。

あなたは、どれだけ歯を大切にしていますか。
歯に違和感があれば、放っておかず、
歯科医に行って見てもらいましょう。

虫歯になれば、治療です。
歯が抜けてしまえば、差し歯や入れ歯です。

毎日欠かさず歯磨きをして、
余裕があればマウスウォッシュも心がけましょう。

当たり前のようにある歯ですが、
寿命を決める大事なポイントです。

どれだけ歯を大切にするかで、
人生の「質」も決まるのです。


▲http://www.8020zaidan.or.jp

成人の80%前後が
歯周病になっているにもかかわらず、

自分がそうだとわかっている人、
あるいは自分が歯周病のどのレベルであるのか
知っている人は、意外に少ないようです。

そこで、歯周病の進行プロセスを
追ってみましょう。

まず、歯肉炎では歯ぐきがたまに腫れたり、
赤く充血したり、歯ブラシに血がにじむ程度です。

初期の歯周炎になると、歯周ポケットができ、
歯周組織の破壊がはじまります。

歯が浮くような感じがすることもあります。

中期歯周炎になると、
歯ぐきがやせたりブヨブヨになる、

食べ物が歯にはさまりやすくなる、
口臭がする、硬いものが噛みにくくなる…
といった感じになります。

やがて末期の歯周炎になると、
歯槽骨がほとんど無くなり、
歯の根が露出します。

歯は著しくぐらついて、
最後は抜け落ちます。



あなたの歯周病度チェック

次の質問にあてはまる項目を
チェックしてみてください。

1~2項目があてはまれば
歯周病の可能性があります。

3~5項目なら初期あるいは
中期歯周炎以上に歯周病が
進行している恐れがあります。

□ 歯ぐきに赤くはれた部分がある。
□ 口臭がなんとなく気になる。
□ 歯ぐきがやせてきたみたい。
□ 歯と歯の間にものがつまりやすい。
□ 歯をみがいたあと、歯ブラシに血がついたり、
すすいだ水に血が混じることがある。
□ 歯と歯の間の歯ぐきが、鋭角的な三角形ではなく、
オムスビ形になっている部分がある。
□ ときどき、歯が浮いたような感じがする。
□ 指でさわってみて、すこしグラつく歯がある。
□ 歯ぐきからウミが出たことがある。


▲http://pro.naito-shika.jp

健康:長寿と歯の関係

確率的に、歯が悪いと健康で長生きはできないと、
長年、多くの患者さんを診てきて実感しています。

単に長命なのと長寿なのは全然違います。

口と歯の健康と長寿の関係に気付いて、
ケアしていくかどうかで
人生がまったく変わっていきます。

歯医者さんに行くのがおっくうで、
むし歯になっても何とか痛みをやり過ごして、
結局歯がボロボロ…という方をよく見ます。

食べる楽しみを半減させ、
痛みをがまんして生きる人生が
本当に幸せでしょうか?

病気を予防して、健康で、
心身ともに元気で長生きしたければ、
歯を大事にしてください。

悪いところがあれば
ちゃんと治しておかなければ、
悪くなる一方です。

子供さんであれば、
早くから矯正などで顎と歯の発育を
ちゃんとしておくことで、

姿勢が良くなり、集中力がついて
勉強だってできるようになりますし、

歯のケアを子供のころから
しっかりしていれば、銀歯を入れることも、
将来歯で苦労することもなくて済みます。

しかし、多くの人は、歯と口の健康が
どれほど全身の健康や長生きに
関係しているかという全体像が見えていません。

だから、お金をかけて
きちんと歯を治す意味が希薄なのだと思います。

すごい高級な車に乗っているのに、
歯が抜けたままでも平気という人がいたりして、

長い人生を楽しもうと思うなら、
将来のことを考えるなら、

お金のかけ方が少し違うのでは…と
思ってしまうこともあります。

歯科医として良心に従って、
誠意をもって説明に時間をかけ、

いい材料を使って
ていねいな治療を心がけていても、

必ずしもそれを評価して、それを良しとして
患者さんが私のところに来てくれている
わけではないのです。

患者さんが「たかが歯だから」といって
歯の大切さを軽く考えていたり、

「早くて、安くて、近ければいい」と
考えていることも、

本当にいい歯科医療を目指そうとする
気持ちを挫折させ、手抜き治療の採算重視に
向かわせてしまっているのかもしれません。

このことは、患者さんのために、
健康のために歯科医として誇れる仕事を
したいと願っている者にとっては
とても悲しいことですが、

それ以上に、あなたにとって、
日本の医療にとって、大変憂慮すべき問題だと思います。

「たかが歯一本くらい、
なんでもいいからさっさと安く治療してくれ」という
患者さんのお手伝いをするのは、

歯の治療によってその人の健康、将来までが
変わってしまうことを知っている歯科医にとって
難しいものがあります。

できるかぎり時間を使って、
とことんお話しをし、

その場しのぎの処置ではなく、
あなたにとって一番良い治療を考えていきたい。

あなたのお口のトラブル、悩み、つらさ全てを
解決してあげるつもりで私は歯科医をやっていますから、
5分や10分では治療できるはずがありません。

患者さんにまず
歯の健康の大切さをわかってもらうこと、
それが歯科医として一番苦労するところかもしれません。

健康のために運動したり、
食事に気を使う人はたくさんいますが、

口の中が「健康」「衛生的」というには
程遠い人が本当に多い。

歯は、齢をとれば悪くなり、
抜けてしまうものだと思っている人、

歯は痛くなければ、
少々不自由でも何とか噛めればよいと思っている人、

歯ぐきが腫れて血が出ても
あまり気にしない人、

歯が汚なくても平気でいる人など、
日本人の歯は非常に悪く、ひどい状態です。

先進国の中でもずば抜けて悪いと言えるでしょう。

「よく噛む」ことは、
健康長寿の秘訣です。


歯ぐきがやせて歯を失うと、
食生活が変わっていきます。

ゴボウやレンコンといった食物繊維を
知らず知らずのうちに取らなくなってしまいます。

日本に比べて欧米で大腸ガンになる確率が高いのは、
食物繊維が少ないからだと言われています。

食生活が欧米人並になると共に、
日本人にも大腸ガンが急激に増えてきています。

また、歯周病に関係しているといわれる
糖尿病なども、歯周病菌だけではなく、

噛めなくなることで食物繊維を取らなくなって、
食物から得る糖分が一度に胃に吸収されてしまい、

血糖値が急激に上昇して糖尿病を発症したり、
病状に悪影響が出たりすると言われています。

丈夫な歯がそろっていて機能する、
きちんと噛めるということは、

ただ「食べる」という役割にとどまらず、
生命の維持や、生活習慣病防止にも
大いに関係しているのです。

食べ物をよく噛むと、唾液の分泌を活発にして
食べ物の消化を助けるだけでなく、

唾液腺から分泌されるホルモンが
細胞の劣化を防ぎます。

噛むことで、脳や自律神経も適度に活性して、
認知症などを防止しているのです。

調査によれば、

入れ歯を入れた人が認知症を
発祥することが多いという統計が出ています。

齢をとっても自分の歯が
ちゃんとそろっている人は、

そうでない人よりもかかる医療費が
少ないという結果も出ています。

食べるだけでなく、
歯で「よく噛む」という行為自体が、
老化を防ぐ最善の手段なのです。

歯が悪くなれば固い物を食べなくなったり、
噛む回数が少なくなるので、
咀嚼(そしゃく)運動が低下してしまいますが、

それはただ単に食べ物が
食べにくくなるだけの問題ではなく、
健康や生命活動に関わる非常に大事なことなのです。

失ってしまうのは、
歯だけではない!


歯が痛くなったら歯医者に行けばいい?
歯が抜けたら入れ歯にすればいい?

今、健康だと思っている人には
想像もつかないかもしれませんが、
とんでもない誤解です。

ある程度進行してしまったムシ歯は
二度と治ることはありません。

抜けてしまった歯は、
二度と元にはもどりません。

それがどれほど不自由なことになるか。
健康を害することになるか。
健康な歯を失うだけではないのです。

「歯なんかお金がもったいなくて治せない」と
言っていた患者さんが、その半年後に倒れました。

往診に行ったのですが、ご家族にも
「間に合わせの治療でいいです」と言われました。

その患者さんは、その後、
3ヶ月くらいで亡くなられました。

あの時、きちんと口の中を治せていれば、
倒れて亡くなられるようなことは
防げたのではないかと思ってしまいます。

60代後半の患者さんに、
「歯を治せる時にしっかり治しておかないと、
手遅れになってしまいますよ」という話をしました。

けれども、

「車を買ったばかりだから
歯なんて治す余裕がないといって
当院の駐車場でも車を磨いていたのが印象的でした」

「やはりその方も、半年後くらいに倒れてしまい、
麻痺が残ってしまいました」

「当然、大好きな車にも乗れなくなったわけです。
それでもヘルパーさんに連れられて来院していましたが、
治療が終わらないうちに来なくなってしまいました」

こういったことがあってから、
一生懸命歯の大切さを分かってもらおうと
患者さんに説明するようになりました。

80歳を越えているのに、
20本以上自分の歯が残っている患者さんは、

皆さん笑顔がよく出るし、
とても健康で若いです。

歯が命なのは、
芸能人に限ったことではありません。

誰しも歯を命だと想って
大切にしてほしいと願っています。

あなたが90歳でも60歳でも30歳でもいくつでも、
あなたの価値は変わりません。

あなたが何歳でも、健康で良かった、
元気で良かったと思える人生を送って欲しい。

私は歯を通して、
その手助けができれば幸せなのです。

良い歯でよく噛むことが私たちに
豊かで快適な長寿社会をもたらすことは
間違いないと思います。

逆に言えば、

ほとんどの人が歯と口の健康を見落としているか、
重要に思っていないという現状は
とてももったいないことだといえるでしょう。

そこのところを一人ひとりが
意識して変えていければ、

歯医者はもっと人の役に立つ
いい仕事ができるのだと思います。

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コメント
おはようございます。歯が痛かったのですか。あれはつらいですよね。私も子育て中、島のまた島に住んでいて、歯が痛い日々を過ごしました。島から通うのが面倒で。それに超怖がりでしたから、最終的に2本抜いてしまいました。そこまで我慢していました。

今になって本当に後悔しています。
40代のころ死ぬ気で歯医者にかかり、徹底的にちゃんとしていただいて、今があると思います。
ですから今日の記事を読んで若い人も早く歯の大事さに目覚めたほうがいいですね。
たくさんの方々に読んでいただくといいですね。
ローズコーンdot 2016.03.08 06:54 | 編集
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