2016
09.20

「仏教講座」より『鬼神』三話



本日のブログ記事は、菊谷隆太さんの無料メルマガ
「イチからわかる仏教講座」よりの転載です。

私の家は浄土真宗です。

鎌倉時代初期の僧である親鸞さんが、
師である法然によって明らかにされた

浄土往生を説く真実の教えを継承し
開いたとされています。

宇宙や人生の法則には大いに興味がある私ですが、
実は宗教にはあまり興味がありません。

それは自分の中に「絶対の内神様」が
いてくれると確信しているからです。

けれども、菊谷隆太さんが毎日送ってくれる
無料メルマガ「イチからわかる仏教講座」を読んでいると、
仏教って奥深いなあと感じ入ったりしました。

本日のブログは、菊谷隆太さんのメルマガから
三話分をまとめて(勝手に無断で)転載します。

興味のあるかたは、この無料メルマガを登録して
ご自身で続きを読んでみてください。

○無料メール講座
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■『鬼神』第一話
「No.1479:日本人に根を張る思想宗教とは」より。

無宗教を自認する人が日本人には多いですが、
日本に生まれ育っていれば、すでに大きな影響を
受けている宗教に「日本神道」があります。

日本神道の信仰は、
日本人の心に深く根を張っています。

悲惨な死に方をした人が、
生きている人を祟って不幸にするという話を
いろいろな形で日本人は聞いて育ちます。

死んだ人に祟られて不幸になる、
その供養をしたら不幸が収まり、

幸福なことがおきたという話も
聞いて育ちます。

恨みを持って死んだ人は
幽霊になって呪うという信仰も、
日本神道独特の信仰です。

キリスト教圏でも、イスラム教圏でも、
運命は神が決めることであり、

驚くべき運命に遭遇すると、
キリスト教徒は「オーマイガッ」だし、

イスラム教徒は、運も不運も
「イッシュ・アッラー(神の思し召し)」が口癖です。

先祖が祟るとか、死んだ人の呪いで
不幸になると考える人は
日本と比べると圧倒的に少ないです。

日本神道の信仰の本質は、
「死んだ人間や動物が生きている人間の
禍福を決める力がある」というものです。

特に生前、高貴な血統の人、
影響力のあった人、
非業な死を遂げた人などが死ぬと、

強い霊力があるとされ、恐れられ、
その供養に社を建て、そこへ行って祈ると、
運気が上がるとされ、皆、参拝にいくのです。

こういう信仰は、世界の他民族にも幾つも見られ、
仏教ではこれらの信仰を「鬼神信仰」と呼ばれます。

何か悪いことが重なると、

「霊が碍りになっているのではないか」
「お祓いしてもらおうか」

「家の向きが先祖を悲しませているのではないか」
「守護霊が弱いのではないか」などと

もしあなたがふと思うことがあるとしたら、
それが日本神道の信仰です。

無宗教といえども、生まれ育った処の宗教思想は、
根深い信仰として厳に私たちの中にあるといえましょう。



■『鬼神』第二話

私が中学生の時、友人に勧められ、
霊について書かれている本を読んだことがあります。

そこには、守護霊だの、
地縛霊だのいろいろあって、

先祖が守護霊になっていて、
その霊に力があれば、幸運に恵まれ、

守護霊に力がないと、
不運に見舞われると書かれてあり、

しかも守護霊は人生の中でも、
変わることもあるとありました。

私は中学2年から3年にかけて、
嫌なことが続いていたので、

「これはオレの守護霊が最近
変わったんじゃないの」と読みながら
ふと思ったものです。

そのままいつの間にか守護霊のことも忘れ、
大学生となり、仏法を聞くご縁に恵まれ、

先祖の霊が幸運や不運をもたらすという信仰を
仏教では鬼神信仰といわれ、
迷信と釈迦が断定されていることを知りました。

私が中学の時、そんな本を読んでものめり込まず、
守護霊がそんなに気にならなかったのは、
そこそこ私の人生が順風満帆だったからだと思います。

もし不幸な運命が次々とやってきて、
「なんでオレばかりこんな目に」と苦しんでいたなら、

真剣に「地縛霊かも」と恐れたり、
守護霊と仲良くする呪文をひそかに
つぶやいていたかも知れません。

「溺れる者はワラをもすがる」

不幸な運命に翻弄され、苦しいと、
何の根拠もない、つまらぬ迷信にも
すがってしまう弱い存在が人間だから、
迷信の犠牲者も後を絶たないのです。

またそんな弱い心をつけこむように、

「あなたの運が悪いのは、
実はかくかくしかじかで・・」

とまことしやかにすり寄って、
悪霊退散の祈祷だとかなんとかと、

金を取っていく輩がいるので、
気を付けなければなりません。

仏教では一切の運命は、
己の業(行為)によって生じると

一貫して説かれており、
これを「因果の道理」といいます。

「まかぬタネは生えぬ
まいたタネは必ず生える

刈り取らねばならぬ一切は
自分のまいたものばかり」ということ。

そこに、私たちの迷った考えが
一切入る余地がなく、

自業自得を徹底して
明らかにされていることに驚きます。

幸福な運命が来たときには、
仏教をうなづけるものです。

成功したのは、
日ごろ頑張っているからだと思い、

「まいたタネは生えるなぁ」と
因果の道理を納得し、自分の腕を誇ります。

ところが不幸な運命がやってきたときに、
とたんに仏教をはねつけます。

失敗したときに、己の日ごろの行為を
反省できる人はなかなかいないものです。

「上司のせいだ」「部下のせいだ」「親のせいだ」
「夫のせいだ」「妻のせいだ」「子供のせいだ」
「社会のせいだ」「政治のせいだ」と恨んでいます。

誰が悪くて、こんな運命が自分に来たのか、
よく分からないときは、犯人捜しをはじめます。

それでも犯人らしきものが見つからないと、
「なんでオレだけがこんな目に。

おかしい、おかしい」と思い、
そんな時に「霊のたたりだ」
「先祖が泣いているからだ」と聞くと、

「そうだったのか」と
飛びつくように信じ込んでしまう。

悪い運命が来たときに、
どうしても自分の行為を反省できず、

己の姿を見つめられず、
自分以外の誰かに苦しめられている!
としか思えない、

その心が迷信の温床だと、
お釈迦様は説かれています。



■『鬼神』第三話

「先祖を供養しないから不幸になる」
「先祖を敬い、先祖が喜ぶことをすると幸福になれる」

と信じている人が多くあります。

亡くなった先祖には、私たちに福をもたらし、
禍をなす力があるという信仰で、

これを仏教では「鬼神信仰」といい、
釈迦は迷信だと教えられています。

先祖を敬うこと自体、
悪いと説かれているのではありません。

それは仏教では勧められこそすれ、
決して否定されるものではありません。

しかし先祖を敬うのは、
先祖が人格的に優れていて、

尊敬せずにおれない
徳を備えているからではありません。

ましてや、先祖を敬わなければ、
不幸がやってくるからでもありません。

私たちにとって最も近い先祖は「親」であり、
その次は、親の親である「祖父母」です。

親の親のそのまた親と、
ずっと先祖は広がっていきますが、
6代さかのぼれば32人、時代は幕末ですね。

私の先祖は幕末に32人いたということになります。

32人の先祖の中には、
今の私と面影が似ている人はあったろうか、
などと想像を巡らすのもおもしろいですが、

ここで言いたいのは、顔ではなくて、人格です。

32人もいれば、人格者だと言われる人も
あったかもしれませんが、
嫌われ者、犯罪者もいたかも知れません。

今の私が接してみて、
尊敬できる人もあったでしょうが、

どうにも尊敬できない、
嫌な人もあったと思います。

ただ先祖だからとやみくもに
尊敬の対象とするのはおかしいのは、
こういうことからも分かります。

では仏教で「先祖を敬いなさい」と
教えられるのはどうしてか、

それは、その32人の誰か一人でも、
親になる前に死んでいたら、

その下には子どもがいないわけだから、
私は生まれることができなかったからです。

現代に生きる私は、
先祖から連綿と命をつないできた結果です。

32人が、誰も欠けることなく、
子供を生んで、愛情を注いで、

苦労して育ててくれて、
命のバトンをつないでもらって、
今の私になっている。

このことを思えば、
感謝の心があふれますし、

先祖は大切にしなければならない
存在だと分かります。



仏教の教えを聞いて、
「人間に生まれたのはこの幸せになるためだったのか」と

人間に生まれてきた尊さが知らされたときに、
同時に親の恩、先祖のご恩に感泣するのです。








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コメント
仏教は、40歳ごろからラジオで聞いたり、本を読んだりしてきましたが、(始めは語学講座を聞くためにつけていたラジでききはじめた)聴くほどに読むほどに好きになりました。とっても哲学的で大きくて。でも信心が私の中にたくさんあるとは思いません。短歌の友人は、早く亡くなられたお父様がお坊さんだったせいもあって、最近懸命にべんきょして得度することになりました。もう一人仏教の話をしてくれる高校時代の友人もいます。私も彼女らの話に少しはついて行けます。
私の場合は趣味としての仏教だろうと思っています。このページもショットカットに入れて時折読ませていただきたいと思います。ありがとうございました。
ローズコーンdot 2016.09.21 07:04 | 編集
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